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【照明灯】羊頭狗肉

社会 | 神奈川新聞 | 2015年1月1日(木) 09:25

照明灯
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ヒツジ(羊)に関する故事成語に「羊頭狗肉」がある。店頭に羊の頭を掲げ、実際は犬の肉を売る。世の中には表面と内容の不一致が多い。未(ひつじ)年の始めに当たり、見かけに惑わされず物事の本質を見極めることの大切さを胸に刻みたい

▼ヒツジは紀元前7000年ごろには既に家畜化されていたといい、人類との関わり合いは極めて長い。だが日本人にとっては、外国人の手で本格的に持ち込まれる明治時代まではなじみが薄かった

▼村上春樹さんは小説「羊をめぐる冒険」の中で、「十二支の中にも入っている比較的ポピュラーな動物であるにもかかわらず、羊がどんな動物であるかということは、正確には誰にもわからなかった」と登場人物に言わせている

▼私たちが抱くイメージは、従順、穏やか、優しいといったところだろう。しかし、中国などでは角を激しくぶつけ合わせる「闘羊」が行われている。横浜市立金沢動物園で飼育されている野生種のオオツノヒツジは北米に分布し、立派な角で力比べをする。岩山を模した展示場に立つ姿には威厳が漂う

▼未年の「未」は「いまだ…しない」という意味である。未熟、未完成、未達成など否定的に捉えるのではなく、豊かな未来が待つ、可能性を期待できる年と考えたい。

【神奈川新聞】

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