神奈川新聞で月1回、第1日曜日に掲載している「歌俳柳」の入選作を紹介します(入選作の更新は紙面掲載翌日の正午を予定)。
3月:「道」
日々のうた 選者詠:金子美知子
ひと筋の歩みに草花を抱き
詩作の好きな少女が就職先で先輩から川柳を見せられ、川柳の認識を変えた。十七音字の表現で誌的描写を感じたからである。その後、おもに川柳が趣味となり、子育てで中断はあったが四十数年。家庭をだいじに、義母への気づかい等、多々あった苦渋で挫折に陥ったこともあるが、風雨にもめげず日に向かい花開く強さの草花を思い歩み、米寿を迎える。行く道も人との出会いを大切に、草花に倣い足跡をしるしたいと思っている。
かねこ・みちこ 1936年、横浜市生まれ。56年、中野懐窓に師事。74年、「路」吟社同人。2003年、「路」主宰。19年、「路」名誉主宰。全日本川柳協会常任幹事。句集「胡蝶花(しゃが)の眼」(洛陽出版印刷)。2000年から選者。横浜市保土ケ谷区在住。
5月の作品を募集中です。5月の兼題は「夢」です。
締め切り:3月31日必着
歌壇
選者:今野寿美/谷岡亜紀/佐佐木定綱
俳壇
選者:復本一郎/松尾隆信/星野高士
柳壇
選者:金子美知子/荻原美和子/加藤ゆみ子