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横浜大空襲をとらえた空撮写真 B29搭乗員遺品から発見

社会 | 神奈川新聞 | 2014年5月29日(木) 05:00

神奈川区への爆撃を空撮した写真。右下に瑞穂ふ頭が確認できる(横浜市史資料室提供)
神奈川区への爆撃を空撮した写真。右下に瑞穂ふ頭が確認できる(横浜市史資料室提供)

 1945年5月29日の横浜大空襲で被害に遭う横浜市神奈川区の様子を撮影した航空写真が見つかった。横浜市内の菓子メーカー三陽物産の山本博士社長(44)が昨夏、米国のオークションサイトで入手した。横浜市史資料室主任調査研究員の羽田博昭さん(56)は「神奈川区の爆撃を空撮したものが発見されるのは初めて」と話している。


横浜大空襲の作戦計画書。瑞穂ふ頭の左斜め上の東神奈川駅に攻撃目標を表す印が付けられている(「横浜の空襲と戦災4 外国資料編」より、横浜市史資料室提供)
横浜大空襲の作戦計画書。瑞穂ふ頭の左斜め上の東神奈川駅に攻撃目標を表す印が付けられている(「横浜の空襲と戦災4 外国資料編」より、横浜市史資料室提供)

 旧国鉄東神奈川駅上空の一帯が白煙に覆われている様子が捉えられ、海側には横浜港の瑞穂ふ頭も写っている。B29爆撃機の搭乗員だったキング・マーティン中尉の遺品として出品されていたという。

 撮影日時は記されていないが、米軍の作戦計画書にある5カ所の攻撃目標には横浜市役所(中区)、平沼橋(西区)のほかに東神奈川駅が含まれていた。

 神奈川区は、同駅と東横線反町駅周辺を中心に死傷者約6800人という市内最大規模の人的被害に見舞われたことで知られる。

 羽田さんは「市中心部の中区や西区の航空写真は複数あるが、神奈川区でも計画通りに焼夷(しょうい)弾が落とされていたことを証明する一つの証拠。空襲の全体像を知る上でも重要な資料だ」と話す。

◆横浜大空襲 1945年5月29日午前9時20分ごろから約1時間、米軍のB29爆撃機517機が横浜市の中、南、西、神奈川区を中心に行った無差別爆撃。約43万9000発、約2570トン分の焼夷弾が投下され、現在の市中心部は壊滅的な被害を受けた。県のまとめでは死者3650人、負傷者は1万198人。ただ実態は不明で、死者は8000人以上とも言われている。

 

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