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合唱団結成70周年で記念公演 23日に三崎

話題 | 神奈川新聞 | 2018年6月22日(金) 02:00

23日の記念コンサートに向け、練習に精を出す団員ら=16日夜、三浦市民ホール
23日の記念コンサートに向け、練習に精を出す団員ら=16日夜、三浦市民ホール

 三浦市民らでつくる混声合唱団「三崎合唱会」が今年、結成から70周年を迎え、23日に記念コンサートを市民ホール(同市三崎)で開く。創設者がともした合唱の灯を消さないよう、特に男性団員の確保に苦労しながらも、歌声を響かせ続けてきた。コンサートでは応援してくれた地域に感謝の気持ちを込め、友情出演する合唱団と共に、組曲を含む19曲を歌い上げる。合唱会は「息の合った円熟味のあるコーラスを届けたい」と意気込んでいる。

 「(声を)長く伸ばしているときにハーモニーを聴き合って」「もっと楽しい雰囲気で」

 16日夜。コンサート前最後の練習がホールで開かれた。合唱会の常任指揮者で、横須賀市合唱団体連絡協議会の山田茂雄会長(77)の指導の下、団員らは歌い出しに気持ちと声をそろえることに集中していた。

 合唱会は1948年に発足。旧県立三崎高校の前身・三崎実科高等女学校で、音楽学校出身の故神田春さんが臨時で音楽教師を務めたことを契機に、46年にまず女声合唱団が誕生。男性を加え、2年後に合唱会が生まれた。「漁師の町に、神田先生がヨーロッパ音楽の種をまいた」。山田会長は創設者の功績をたたえる。

 昭和40年代に約50人を数えた団員数だが、時代とともに減少。現在は市民を中心に30~80代の約20人が練習に励んでいる。OBとしてコンサートに出演する長島廣明さん(82)は「三浦市内での仕事が減ってから男性団員が減り始め、今もなかなか集まらない」と減少した理由の一端を明かす。

 それでも何とか続けてこられたのは、合唱のともしびを絶やさないという思いからだ。長島さんは「よく続けてこられた。神田さんに改めて感謝したい」と話した。

 記念コンサートでは、バラエティーに富んだ曲で楽しませるつもりだ。スペイン民謡「ファニタ」や、「赤とんぼ」や「故郷」といった童謡などを合唱。新たな出発という意味も込め、旅を題材にした6曲編成の組曲も披露する。市内や横須賀市内で活動する合唱団も友情出演する。同会の荒井治委員長(65)は「地域やOBに支えられ、ここまで続けてこられた。節目にさらに発展するという思いを込めたコンサートにしたい」と話している。

 午後1時半開場、同2時開演。入場無料。問い合わせは、荒井さん電話080(3391)8919。

 
 

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