
川崎市高津区が独自に行っている地域福祉活動リポート「たかつハートリレー」による地域連携をテーマとしたパネル討論と交流会が21日、同区役所で開かれ、地域福祉や自治会の関係者ら約40人が参加して耳を傾け、交流を深めた。誰もが暮らしやすいまちづくりを目指す「2017年度高津区地域包括ケアシステム交流会」の一環。
区は冒頭、人は70代半ばから徐々に衰え始め、社会とのつながりを失うことが「虚弱の入り口」になると指摘する一方、趣味や稽古ごと、ボランティア活動などで社会的なつながりを持つ高齢者ほど、健康の面でも自立を維持しやすいという統計データを報告した。
「たかつハートリレー」は、区内で地域福祉や子育て支援などに関わるグループが別団体の取材を行って区の「キラリ事業」ホームページに掲載し、取材を受けた団体が次に別グループを取材するというリレー形式で団体間の交流を図る取り組み(21日現在で27団体を掲載)。関連団体の関係者らが発表し、その発展として複数団体が連携し、参加者募集で協力し合ったり、新しい企画が生まれたりしている事例も報告された。
後半は受講者らが七つの班に分かれて情報交換を行い、団体間の交流を深めた。