横須賀市久里浜の市立横須賀総合高校で25日、シドニー五輪柔道金メダリストで全日本柔道男子の井上康生監督(41)と、リオデジャネイロ五輪柔道で銅メダルを獲得した羽賀龍之介選手(28)のトークショーが開かれた。
井上監督は東京五輪での全階級制覇を目標に掲げ、「一瞬の勝利のために日々練習に取り組んでいる選手たちを応援してほしい」と強調。羽賀選手はけがの療養中に読書を続けていたとし、「知識を得たことで、人間としての深みが出たと思う。そうした時期も含めて、今の自分を形作っている」と話した。
男子児童の「子どものころから強かった?」との問いに、井上監督は「強かった」と即答し会場を沸かせた。「あまり強くなかった」と答えた羽賀選手は「本当に好きで、楽しい気持ちは今も変わっていない。自分と同じように頑張り続けて」とエールを送った。
試合前の緊張のほぐし方について質問した市立久里浜中柔道部1年の男子生徒(13)は「一流選手でも緊張すると知り、安心した。今後の試合に生かしたい」と笑顔で話した。
トークショーは市の主催で、市民ら数百人が参加した。