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「横須賀の職人はカッコイイ」 脱3Kへ魅力発信の冊子

経済 | 神奈川新聞 | 2018年6月27日(水) 11:10

冊子を手にする、横浜デジタルアーツ専門学校の生徒(前列)と横須賀工業振興協働組合青年部のメンバー=横須賀商工会議所
冊子を手にする、横浜デジタルアーツ専門学校の生徒(前列)と横須賀工業振興協働組合青年部のメンバー=横須賀商工会議所

 横須賀市内の工業職の現場に若者を呼び込もうと、横須賀商工会議所と学校法人岩崎学園「横浜デジタルアーツ専門学校」(横浜市港北区)が、職人たちの思いや仕事のやりがいを紹介する冊子を作成した。人口減少に伴い、若手の担い手確保が課題となる中、横須賀の「カッコイイ」職人の魅力を内外に発信する内容に仕上げた。

 冊子のタイトルは「横須賀の職人達(たち)はこんなにもカッコイイ。」。同校でデザインを勉強する学生6人が取材と編集を担当した。

 学生らが重視したのは、工業職の「きつい、汚い、危険」という、いわゆる「3K」のイメージからの転換だ。6人は「稼げる、心が熱い、かっこいい」の“新3K”を提唱し、横須賀工業振興協同組合青年部の協力を得て、市内の金属加工会社や部品メーカーなどで働く9社の職人9人にインタビュー。「機械でつくれないような難しいものが、人の手で出来上がった達成感は大きい」(金属加工会社の男性)など、職人や経営者から横須賀で働く理由や仕事のやりがいを聞き取った。冊子のデザイン性にも配慮し、1年をかけて完成させた。

 同市在住で総合デザイン科3年の上谷瑞穂さん(20)は「技術や仕事への情熱といった職人の格好良さを伝えることで就職したい人が増えれば、横須賀はもっと格好良い街になる」と期待。同組合青年部のANAテックの安藤和史さん(36)は「自分たちの仕事を多くの人々に見て、感じてもらうことが大事。学生の皆さんのありがたい取り組みを契機に、自分たちももっと外部に発信していきたい」と意気込んでいる。

 冊子はB5判でフルカラー28ページ。千部を作製し、県内の大学や高校、専門学校に配布。同商議所のホームページでは、職人へのインタビューなど関連動画も視聴できるようにする。

 
 

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