サッカー界のレジェンド「カズ」が、J1の舞台に帰ってくる。24日にニッパツ三ツ沢球技場(横浜市神奈川区)で行われたJ2横浜FCの今季最終戦。白星を飾ったチームは2位となり、13季ぶりの昇格を決めた。途中出場した現役最年長52歳のFW三浦知良は「この瞬間を信じてずっとやってきた。2年連続でゴールを決められなかったから、そこ(J1)で目標にしたい」と来季の現役続行も宣言した。
「これだけ経験を積んできたのに、試合前に緊張した」。2点をリードした後半42分。ビブスを脱いだ三浦がベンチ前に現れると、観客は一斉に立ち上がり、どっと沸いた。プレー時間は短かったが攻撃的なポジションで何度かパスをつなぎ、ピッチの上で歓喜の瞬間を迎えた。
勝てば文句なしで、引き分け以下でも昇格が決まる可能性があったこの試合。1週間前のクラブハウスで、普段は柔和な大ベテランがまなざし鋭く、個々の選手に伝え回った。
「みんな浮ついている。全てが終わるまで昇格の話はするな」