明治安田J2第17節第1日は3日、レベルファイブスタジアムなどで8試合を行い、横浜FCは山口に1-0で競り勝ち、勝ち点31で2位に浮上した。
湘南は長崎と1-1で引き分け、4位に後退。福岡が讃岐を3-1で破り、同33で首位に浮上した。名古屋は金沢に2-3で競り負け、連勝が3で止まって首位陥落。残り試合は4、5日に行われる。
湘南 1ー1 長崎
(前 0−0|後 1−1)
横浜C 1ー0 山口
(前 1−0|後 0−0)
横浜FC 執念実る競り勝ち2位浮上
攻撃が機能しなくとも、今季の横浜FCには粘り強い守備がある。後半のシュート数は3-8と押し込まれたが、ひとまず連敗はストップ。中田監督が「きょうはなりふり構わず勝ち点3を取りたかった」という執念を実らせた。
前半終了間際にイバがペナルティーエリア内の競り合いからPKを獲得。エースの得点ランクトップタイとなる11点目で先制したが、前線からのプレスがはまらない。
勝負徹底 連敗ストップ
それでも後半途中からは「1-0で守り切るのが妥当」と、キャプテンマークを巻いた中里を中心にチームは意思統一。ボールを保持されても、しっかりと守備ブロックを形成し、危険なエリアからはじき出した。
ユースから昇格4年目のGK高丘も好セーブをみせるなど、リーグ最少12失点の守備陣が最後まで一線を割らせない。最終ラインで攻守に奮闘した田所は「(守備の粘り強さは)ことしのうちの強み。ここ数試合で薄れていたことを、もう一度意識した」と言う。
3試合ぶりの勝ち星で2位に浮上。
「やりたいサッカーではなかったけど、勝負に徹底することはできた」と中里が言うように、長いシーズンではこういう勝ち方もある。