サッカーのJ3相模原が地元企業と手を携え、SDGs(持続可能な開発目標)の啓発に取り組んでいる。トップチームの選手らを対象に、不要になった私物のリユース(再利用)体験会をこのほど実施。スポーツを通じて環境保護の重要性を訴える狙いだ。
書籍などの総合リユース事業を展開するブックオフグループホールディングス(相模原市南区)で14日に開催されたセミナーには、トップチーム、ジュニアユース(中学生チーム)の合計28選手が参加。同社の広報・SDGs推進室ブランドコーディネーター担当の矢野美沙子氏が講師を務め、クイズ形式でリユースの大切さや食品ロス対策、モノの寿命を延ばすための取り組みを紹介した。
選手が持ち込んだ家庭用ゲーム機などの買い取りも行い、矢野氏は「シャワーを浴びる時間を短くすることや、電気をこまめに消すこと、ブックオフを使って売り買いすることもSDGsにつながる。捨てない世界をみんなで実現してほしい」と呼びかけた。
クラブは25日の八戸戦(ギオンス)で、SDGsをテーマにしたイベントを実施。SDGsや3R(リユース、リサイクル、リデュース)をクイズで学べるコーナーや、スポーツ用品の買い取り、販売ブースを設置し、ブックオフで販売しているフードロス飲料の無料配布(数量限定)も行う。(木田 亜紀彦)