サッカーJ1横浜F・マリノスのDF松原健が14日のリーグ第26節・サンフレッチェ広島戦で約5カ月ぶりに先発出場し、チーム6試合ぶりの完封勝利に貢献。試合後は、今夏に他クラブの獲得オファーを断っていたことを明かし、「試合に出られない期間、自分の中でも葛藤があった。いろんな人に支えてもらったおかげで勝つことができた」と実感を込めた。
4位広島との上位対決では、相手のキープレーヤーだった左MF柏好文のサイドアタックを封じながら積極的に攻撃参加。後半には2本のシュートがクロスバーの上を越えていくシーンもあり、「ちょっと力んだ。何とか爪痕を残そうと欲張っちゃった」と周囲を笑わせた。
昨季までの主力右DFは、けがの影響もあって4月20日の第8節・コンサドーレ札幌戦を最後にスタメンを外れていた。「チャンスが巡ってくる可能性はほとんどないと思っていたし、いろんな夏の(移籍の)話もあった。それでも残ると決めた」と明かした上で、「何で俺が出られないんだ、じゃなく、優勝するためにみんなが同じ方向を向くことが大事。ベンチに入れなくても、ベンチ外なりにやれることをやる。そういう一つ一つのことが優勝の2文字を手繰り寄せる」と強い覚悟を口にした。