Jリーグ1部(J1)横浜Mの嘉悦朗社長は21日、獲得を目指しているスペイン1部リーグ・エスパニョールの日本代表MF中村俊輔(31)の代理人と条件面で合意したことを明らかにした。近日中に中村の代理人がスペイン入りし、エスパニョール側と本格交渉に移る。
契約年数や年俸などについて明かさなかったが、嘉悦社長は獲得資金なども含めて「現状で最大限の誠意は見せた」としている。交渉では、あらためて完全移籍を希望し「(移籍金など諸条件について)電子メールなどでのやりとりだが、これがうちが出せる条件というのは、はっきり伝えた」と説明。「両者これで、じゃあエスパニョールと(交渉を)始めましょうというところは、確認できた。あとは進めるだけ」と話した。
また、同社長は「代理人を通じて、マリノスとの交渉が進む確証が得られれば、スペインに行く」と話し、「日程的にかなり厳しいと思うが、できれば開幕に間に合わせたい」と、交渉の早期決着を希望。今週中にも、7年8カ月ぶりの「横浜M・俊輔」が決まる見込みだ。
中村がスコットランド・セルティックに所属していた昨年6月にも獲得に動き、正式契約直前で破談となった経緯がある。その後就任した嘉悦社長は、移籍話が再浮上して「二度と失敗は許されない」と強い決意を見せ、慎重に交渉を進めている。
中村は2002年7月に横浜Mからレッジーナ(イタリア)入り。05年から所属したセルティックではリーグ3連覇などに貢献したが、エスパニョールでは出場機会に恵まれていない。
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