30年目のJリーグ(12)
マリノスあの日あの時 マッチデープログラムまさかのミス
横浜F・マリノス | 神奈川新聞 | 2022年9月18日(日) 22:00
Jリーグ開幕前年の1992年に産声を上げ、ことし創設30周年の節目を迎えるJ1横浜M。その立ち上げから長く運営に携わってきた根本正人さんが、忘れ得ない出来事や選手らにスポットを当てながら歴史をひもとく。

今はもう発行していないが、1996年から2016年まで、21年間の長きにわたり、ホームゲーム開催時の会場で「マッチデープログラム」を販売していた。
試合の見どころや注目選手などを紹介する小冊子で、サッカーの母国イングランドのリーグ戦に倣ってスタート。サポーターたちは当日のメンバーをチェックしたり、握り締めて観戦したり、チケットとともに観戦の記念にしているファンもいるとの話を聞いた。
サッカー文化の一つとも言えるマッチデープログラム。私はクラブ在籍期間の大半、その制作に携わっていた。シーズンが始まると、締め切りに追われる忙しい日々が続き、いろいろな苦労もあった。中でも、03年3月8日の横浜国際競技場でのナビスコカップFC東京戦は苦い思い出として今も胸に残っている。