Jリーグは16日、理事会を開き、県社会人サッカー1部リーグに所属するSC相模原の準加盟申請を承認した。JFLや地域リーグの下部に当たる都道府県リーグのクラブが準加盟を認められるのは初めてで、2008年2月の創設後わずか2年での、異例の承認となった。
リーグの準加盟承認は、将来のJ2参入に向けた必要条件の一つ。羽生英之事務局長は、「行政(相模原市)の支援が力強く、人口70万人超の大きな商圏もある。前途洋々だと思う」と期待を込めた。今後のJ2入りには、JFL4位以内に入ることなどが必要になる。
SC相模原は元日本代表の望月重良氏(36)が代表を務め、当初から将来のJリーグ入りを目指して活動開始。多数のプロ経験者を擁し、県3部から同1部へステップアップした。成績面に限れば、最速で2年後にも昇格要件を満たす可能性があり、このため、クラブは本拠地のある相模原市の支援を取りつけた上で、県サッカー協会を通じて準加盟を申請していた。本拠地は相模原麻溝公園競技場(1万5000人収容)。
また、理事会は同日、松本山雅(JFL)の準加盟申請も承認。これで、準加盟クラブは町田ゼルビア、Vファーレン長崎、ガイナーレ鳥取(以上JFL)と合わせて5チームとなった。
◆Jリーグ準加盟制度 将来、J2に入会を目指すクラブを認定し、昇格に向けて運営面などをサポートしていく制度。JFLと地域リーグ、都道府県リーグ所属クラブが対象で、2006年に創設された。申請には都道府県サッカー協会の承認や自治体の支援を受けた上で、リーグ規約に定めるホームスタジアムの基準などを満たす必要がある。過去に熊本など9クラブが準加盟の承認を受け、うち6クラブがJ2に昇格している。
【】