川崎フロンターレの麻生クラブハウス(川崎市麻生区)に太陽熱温水器が設置されたことを祝うイベント「おひさまパワーをあなたに!」が3日夜、同市高津区の高津市民館で行われた。自然エネルギーを利用して温暖化対策に取り組む「かわさき市民共同おひさまプロジェクト」の主催。
同プロジェクトは、市民に寄付を呼び掛け、2008年に市国際交流センター(同市中原区)に太陽光発電設備を設置。今年2月、フロンターレのクラブハウスの屋根に温水器を取り付けた。選手らは、シャワーで使うお湯を沸かす際に利用している。
イベントでは、川崎フロンターレの武田信平社長らがあいさつ。先月22日に行われた「贈湯式」の様子や、中村憲剛、稲本潤一選手らの温水器を利用した感想などをVTRで紹介。中村選手は「(募金をしてくれた人などの)気持ちが入ってるので、お湯が温かい」と喜びを語った。
続いて、環境ジャーナリストの田中優さんが講演。田中さんは、持続可能な社会をつくる上でのポイントとして、太陽光といった自然エネルギーを利用することなど挙げた。省エネ製品に切り替えれば、8畳強の大きさの太陽光発電設備でも家庭内の電力を賄えることなど紹介した。
温水器設置にあたっての募金はまだ目標額に達してなく、同プロジェクトは今月末まで受け付けている。問い合わせはNPO法人アクト川崎電話090(3476)4773。
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