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プロモーション部部長・天野春果さん(45)
フロンターレ、ハタチの物語(17)何げない存在夢見て

川崎フロンターレ | 神奈川新聞 | 2016年8月18日(木) 15:00

あなたにとってフロンターレを一言で表すと、という問いの答えは「自分自身」。己のすべてをかけているという思いの表れだ
あなたにとってフロンターレを一言で表すと、という問いの答えは「自分自身」。己のすべてをかけているという思いの表れだ

 フロンターレのスタッフ第1号にして、「裏の監督」だ。この人なしに、今のクラブはなかったろう。

 米の大学でスポーツマネジメントを学んだ。卒業を控え、手当たり次第にJクラブを当たった。空振りが続く中、リーグ参入を決めた富士通が採ってくれた。与えられた仕事はホームタウン推進事業だった。

 川崎にプロスポーツは根付かない。行く先々で言われた。町の反応は冷たかった。でも、分かってくれる人もいた。面白がってくれる人もいた。一人一人を、つないでいった。

 チームにはもちろん強くあってほしい。でも自分の仕事は、別のところにあると思ってきた。「スポーツに勝ち負けがある限り、チームには必ず盛衰がある。『強さ』に頼って応援してもらうことには、限界がある」。愛されるという強さをつくりたかった。

 地域に欠かせない存在になること、スタジアムを試合だけにとどまらないエンターテインメントの場にすること。そのために選手を町の催しや企画に引っ張り出す。あらゆる「面白い」をホームゲームイベントに仕立てる。「今はいいけど、昔は選手が年上ばかり。嫌な顔をする人もいた。でもそこは譲らなかった」。人気選手ほど、サッカー以外でも頑張らせる。その伝統は今も引き継がれている。

 16日には「宇宙強大」というイベントを打った。国際宇宙ステーション(ISS)の大西卓哉飛行士と交信しようという壮大な企画だ。宇宙航空研究開発機構(JAXA)をはじめとした宇宙規模の協力を取り付けるのは、並大抵の企画力、調整力ではなしえない。そのそもそもの発端が自身が漫画「宇宙兄弟」の大ファンであることから始まっているのが天野流、そしてフロンターレ流だ。

 「スポーツは町を変え、人を支える力がある。フロンターレをそんな存在にしたい」。真っすぐで熱い思いが時に空回りしたり、人に伝わらないこともある。

 「人生っていいことばっかりじゃないでしょ。信じられないくらいつらいこともある。でも良い時も悪い時も仲間がいて、負けも含めて愛せればいい。そんなふうになりたいなって」。クラブが時に、自分自身に思えることがあるのだと笑った。

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