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フロンターレMF・三好康児選手(19)
フロンターレ、ハタチの物語(13)いつか“家出”で恩返し

川崎フロンターレ | 神奈川新聞 | 2016年6月9日(木) 13:47

あなたにとってフロンターレを一言で表すと、という問いの答えは「家」。いつでも帰ってこられる場所があるという思いの表れだ
あなたにとってフロンターレを一言で表すと、という問いの答えは「家」。いつでも帰ってこられる場所があるという思いの表れだ

 誰が呼んだか「フロンターレの最高傑作」。それでも本人は「たいしたことじゃない」とつれない。視線はずっと先にあるからだ。

 下部組織U-12(小学生世代)の1期生にして、一番の出世頭だ。川崎市多摩区出身。友達に誘われてU-12の選考会を受けた。天性のゲームメークの才能を見初められた。プロを夢見る少年の目指す先は、その時から「世界」になった。

 各年代で日本代表入りし、世界大会を経験した。クラブでは飛び級を繰り返し、常に上の世代でプレーしてきた。本人に慢心はなかった。「海外のユース世代には、すでにプロで活躍している選手もいるから」。彼らを超えてこそ、だと思っていた。

 広い視野と多彩なアイデアをピッチに表現する足元の技術、常にゴールを意識する貪欲さと、左足からの強く正確なシュート。167センチという小柄さを感じさせない器の大きさは、トップチームでもきらりと光る。「あとは守備や体勢が悪い時でもボールを失わない強さなど、苦手な部分をどれだけ克服できるか」。課題は分かっている。

 2年目の今季はナビスコ杯で全試合出場など、着々と歩みを進める。しかし本人は「全然遅い」と不満げだ。「本当は1年目から先発になって、3年目には海外クラブに行きたかった」。ちゃめっ気のある笑顔とは裏腹な、自らを追い込むような言葉の数々は「実は自分が自分に甘いって知っているから」と笑う。

 チームと同じ1997年生まれ。「偶然だとしても、何かうれしいです」。今月中旬からは、U-19日本代表としてまた世界を舞台に戦う。生粋の下部組織出身選手として、自分にかかる期待も分かっている。

 育ったクラブは、例えるなら「家」のような存在だ。「でもここから出ていって世界で活躍することで、下部組織を含めてフロンターレが高いレベルにあるんだと証明したい」。きっと、「大いなる家出」という恩返しを果たす。

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