3年ぶりに開幕白星発進したJ1川崎は14日、改修工事を終えたホームの等々力陸上競技場でJ1神戸戦(午後3時試合開始)に臨む。チームの新人として14年ぶりに開幕スタメンを飾ったDF車屋は「勝てばスタートダッシュできる。攻撃的なポジションで得点につながるプレーをしたい」と、3年ぶりの開幕2連勝に意欲をたぎらせている。
左足から繰り出す正確なキックと、スピードを生かした積極的な攻撃参加が持ち味。横浜Mとの開幕戦では後半27分に見せた。左サイドを攻め上がるとDFラインの裏へ鋭く縦パスを通し、勝利を決定付ける3点目の起点となった。
期待のルーキーは、1月下旬の1次キャンプから主力組に定着した。早々に順応できたのには理由がある。
筑波大1年時に風間八宏監督の薫陶を受け、ボールを保持して試合の主導権を握るスタイルを体得した。さらに、最終ラインに入る2年目のDF谷口は、熊本市内の小中高校から筑波大まで同じチームでプレーした幼なじみ。「自分の特長を分かってくれている」という1歳上の存在も、22歳の背中を後押ししている。
今季初のホームゲームには、大学の後輩や同級生を招待した。晴れの舞台にも「いつも通りやれれば大丈夫」と平常心を貫く背番号20が、チームを勝利に導く。
【神奈川新聞】