サッカーJ1川崎フロンターレは13日、今秋のYBCルヴァン・カップ初優勝に貢献し、大会MVPに輝いたGK新井章太(31)がJ2ジェフユナイテッド市原・千葉に完全移籍すると発表した。
新井は2013年、契約満了となったJ2東京ヴェルディからトライアウトを経て入団。プロ5年目の15年シーズンに公式戦初出場し、リーグ戦23試合に出場した。以降は控えGKに回ったが、今季は成龍の不調もあって9月からレギュラーに定着。10月26日のルヴァン杯決勝の北海道コンサドーレ札幌戦では、PK戦までもつれた試合でチームを勝利に導いた。
クラブを通じて発表した新井のコメントは次の通り。
「自分の人生において、7年間という最も濃い時間を川崎フロンターレで過ごしてきました。僕がデビューしたのも、結婚したのも、家族を持てたのも、すべてがフロンターレでした。
フロンターレではリーグ初優勝も経験でき、リーグ連覇やルヴァンカップ初優勝、そしてMVPと素晴らしい経験をさせていただきました。
だけど僕の中で一番うれしかったことはずっと変わりません。川崎フロンターレに入れたことです。僕をあの時、拾ってくれてここまで育ててくれたこのチームを自ら離れるなんて思ってもいませんでした。
だけど何もない状態の僕にここまで自信を持たせてくれたからこそ、今回新しいチャレンジができると思っています。今はもう1人じゃない。家族という僕を後押ししてくれる存在がいます。その家族にお父さんのカッコいい姿を見せていきたい。フロンターレではなかなか見せられなかったからこそ今以上に頑張ってチャレンジしていきたい。その決心で移籍を決めました。
川崎フロンターレはたくさんの人を幸せにしてくれるクラブです。チームもスタッフも応援してくれるサポーターの皆さん、そしてフロンターレに関わるすべての皆さん、これからも一人でも多くの人に幸せをプレゼントしていってください。本当にありがとうございました」