
シーズン序盤から負傷者が続くJ1川崎に伸び盛りの若手が戻ってきた。J2千葉に育成型期限付き移籍していたDF田辺秀斗(20)は古巣の緊急事態を受け、異例ともいえるシーズン中の復帰となった。「川崎で活躍すれば千葉にレンタルさせてもらったおかげと言える。結果を出すことが両チームへの恩返しになる」と自らを奮い立たせる。
精悍(せいかん)さの増した表情に手にした自信がにじみ出る。14日の合流初日から大南と主力組のセンターバックに入り、ラインコントロールやマークの受け渡しなど細かな連係を確認。「(加入)1年目よりビビらずにやれている。千葉でできていたことをそのままやれる感触はあった」と成長を感じている。
「全く予想していなかった」と急転直下のオファーだった。2年ぶりのタイトル奪還を狙う川崎は開幕から車屋、ジェジエウ、山村ら最終ラインのタレントが次々と故障離脱。1週間ほど前に復帰要請があったという。