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サッカーJ1 川崎が通算300勝に王手

川崎フロンターレ | 神奈川新聞 | 2021年4月6日(火) 05:00

 サッカーJ1で首位を走る川崎が、J1通算300勝に王手をかけている。1997年にアマチュアのJFLから出発し、常勝チームに成長してきたクラブにとって大きな節目だ。記録達成が懸かる7日のホーム鳥栖戦(試合開始午後7時)へ、鬼木達監督は「目の前の試合を大事にしたい」とこれまで通り一戦必勝の構えで臨む。

在籍23年目、鬼木監督が振り返る

J1通算300勝に王手をかけている川崎の鬼木監督

 通算300勝を達成すれば史上10クラブ目。1993年のJリーグ開幕時に参加していない「後発」クラブでは磐田、柏に次ぐ快挙だ。

 選手、コーチ時代を含めて在籍23年目の指揮官は「(記録達成は)クラブとして喜ばしいこと。それがホームならなおさら」と士気は高い。

 さかのぼること21年、川崎のJ1初白星は2000年4月1日だった。前年にJ2を制したチームは開幕3連敗とつまずいたものの、第4節のアウェー神戸戦で1─0で勝利。この試合にMFとしてフル出場していたのが、鹿島から完全移籍で再加入した鬼木氏だ。

 当時はプロ8年目。2年前には期限付き移籍で川崎の一員として戦っており、「選手として充実した時期だったので、フロンターレにもう一回誘ってもらって恩返ししたい思いだった」と言う。

昇格初年は2試合残して降格決定

 ただ、この年は苦しいシーズンだった。即戦力を中心に13人を大量補強して臨んだが、結果が出ない。クラブは2度の監督交代に踏み切るも、2試合を残して1年でのJ2降格が決まった。

 「既存選手と新加入選手の気持ちが分かる立場だったので、(両者を)何とか融合させたいとの思いだった」。そう振り返る鬼木氏だが、「あの年は本当に難しい年。全員が試合に出たい、勝ちたいという気持ちは当たり前にあったが、一つになりづらかった」と苦い記憶が残る。

 その後はけがに苦しみながらプレー。クラブがJ1に再昇格した2年後の06年に現役を退いた。育成組織やトップチームのコーチを務め、「いろいろな経験が今に生きている」と話す。

サポーターの後押しが原動力

 17年に風間八宏氏の後を継いで監督に就任すると、攻撃重視のチームに高い守備意識と勝負へのこだわりを説き続けた。同年に悲願のJ1初制覇を遂げ、昨季までで通算5冠を達成。リーグ戦通算91勝はクラブ歴代監督でトップだ。

 「(好成績は)選手やクラブの力、コーチ陣のサポートがあってこそだが、一番大きいのは自分たちのサッカーを応援してもらえること」。サポーターの後押しが原動力になっているという指揮官は「本当にいい時期に監督をやらせてもらっているので、とにかく勝ち続けたい」

 現在チームは開幕8戦負けなし。次節の相手は昨季リーグ戦で唯一勝ち星を奪えなかった鳥栖で、今季は7戦1失点と堅守を誇る。

 「常に全力というのが自分のスタイル。アグレッシブに戦いたい」。節目の一戦でも鬼木監督は己の信念を貫く。

 
 

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