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憲剛一問一答(1)「この5年間が濃密だった」

川崎フロンターレ | 神奈川新聞 | 2020年11月2日(月) 00:55

 サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会日本代表でJ1川崎フロンターレのMF中村憲剛(40)が1日、今季限りで現役を引退すると発表した。中村はこの日、すっきりした表情で決断の理由を語った。

悲願のJ1初優勝を達成して感極まる=2017年12月、等々力

 ―35歳の時に40歳での引退を決めたというが、気持ちは揺れなかったのか。

 「1ミリたりともなかった。正直、35歳の時は40歳までできると思っていなかった。今でこそこうやって話ができるが、当時はタイトルも取っていなかったし。40歳まで毎年契約をし続けてくれたクラブには感謝しかない。クラブが契約してくれたからこそ、こうやってやりきれた。40歳までプレーできると決まった時は、ここがラストだと思ってずっと走ってました。1回、前十字やっているので、ずっとは走れませんでしたが」

 ―昨日のゴールの翌日で、驚きしかない。

 「これやばいなと。みんなびっくりしちゃうなと。引退ってただでさえびっくりする話なのに。でも逆にモチベーションになっていた。今こういう状態にいるチームで、40歳の選手が前十字を切って試合に戻ってくるという形で引退と目標としていたので。終わりが決まっていたからこそ、5年間頑張れたのかもしれない。この5年間が濃密だった」

 ―一番思い出に残っている瞬間は?

 「初優勝は今でも忘れない」

 ―引退がゴールと思って、走っていたのか。

 「今はそうはっきり言えます」

 ―クラブへの思いは。

 「感謝しかない。練習生で参加したところから拾ってもらい、そこから18年。いい時も悪い時もずっと一緒にやってきたクラブ。スタッフも長い人が多いので、お世話になった人たちの前で(引退)と考えていた。自分が選手としてのクラブでの役割は今シーズンでいいんじゃないかなと、改めて思えた。ここまでのチームの育成、成長を感じている」

 ―タイトルへの思いがチームを強くした面はあるか。

 「僕が入ってから14~15年、タイトルが取れずにシルバーコレクターと呼ばれていたクラブ。今いる選手はタイトルを取ったフロンターレしか知らない。昔がどうだから今こうしろというのはないが、いろんな人の思いや悔しさが積み重なって今のチームがあることは、今後も伝えていってほしい。自分が入ったとき、ここまでフロンターレが大きくなるとは思ってなかった。みんなが同じ方向を向いて頑張る大切さ、尊さを僕はこのクラブに入って知ることができた。サポーターのみんなも一緒になって大きくなっていく。そういう成功体験を18年で積み重ねてきたのが、僕の一番の財産」

「プレー姿見せながらやめるのが最大目標」

 ―40歳を過ぎてもプレーしている選手はいる。

優勝セレモニーで川崎・中村(右)にキャプテンマークを巻く小林=2017年12月、等々力

 「サッカー選手は30代で大台。40代といったら、もっとすごいこと。40代でやれている選手はほんの一握り。自分の中ではリミットを決めることで頑張れるというのがあった。そこから1年ごとにいろんなことを経験して、40歳で終わってもいいんじゃないかなと。クラブの成長もそうですし。いろんなことが(この5年間で)集約されているように感じたので。前十字を切って。逆にこれだけ大きなけがをしてこなかったので、そういうことなのかなと。ただ、けがが原因でやめるということは全くない。むしろけがを克服して、J1のトップでパフォーマンスを見せることで、プレーする姿を見せながらやめるのが最大の目標だった。後遺症もない。まだやれるうちに終わりたい、というのが自分の中であった。(引退はこれまで)誰にも話していない。妻だけ。今シーズンに入ってから強化の方には話した。鬼さん(鬼木監督)には先週話して、クラブスタッフが動いてくれて今日発表となった」

 ―チームメートも衝撃だったのでは。

 「個別に話した時から、(小林)悠はぼろぼろ泣いていた。今日のミーティングの時もあいつ、一人だけ最初から泣いていたので。(今日の会見は)こらえたと話していた。悠は付き合いが長い選手の一人。僕の後にキャプテンになって、いろんな思いを共有する選手だった。思うところはたくさんあった。あんな風に涙を流してくれて、うれしかった」

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