日本体協は1日、長年スポーツを続けて実績を残した高齢競技者の功績をたたえる「第6回日本スポーツグランプリ」の表彰式を山口市内のホテルで行い、サッカーのベルリン五輪日本代表候補で社会人、シニアの大会運営に尽力した瀬藤進一さん(93)=藤沢市辻堂東海岸1丁目=ら9人を表彰した。日本体協の張富士夫会長から賞状と記念の盾を贈られた瀬藤さんは「栄誉ある賞をいただき感無量。優れた先輩や仲間に恵まれたおかげ」と感謝した。
「東京都シニアサッカー連盟」で現在もゴールキーパーとしてプレーする瀬藤さん。旧制高校の東京高等学校時代にサッカーを始め、1936(昭和11)年にベルリン五輪日本代表候補になるなど、フォワードとして活躍。55年からは社会人サッカークラブ「三菱化成」でプレーした。74年には旧制高校の仲間とともにシニア対象の大会「OBインターハイ」を設立し、運営の中心的な役割を担ってきた。
また、「サッカーは世界の言葉」を持論に約30年間で24回も世界遠征。3年前には3回目のドイツ遠征を果たし、旧交を温めた。
「メシよりも好きなサッカー」と表現する瀬藤さんは、けが防止のため現在も週7時間半のトレーニングを続けており、「あと7年頑張って、100歳まで楽しみたい」と力強い口調で今後の抱負を語った。
今回の表彰では全国から活動50年以上の9人が選ばれ、瀬藤さんが最高齢だった。
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