
サッカーの全国高校選手権第3日は31日、東京・駒沢陸上競技場など8会場で2回戦16試合が行われ、神奈川代表の桐光学園は帝京大可児(岐阜)に1─1からのPK戦で競り勝った。
桐光は前半から粘り強い守備で応戦。後半21分に先制を許したが、同31分に川角のヘディングシュートで追い付き、PK戦は7人全員が決めた。
3回戦は1月2日に行われ、桐光は帝京長岡(新潟)と対戦。8強が出そろう。
【評】桐光学園が粘り勝ちした。技術の高い帝京大可児に均衡を破られたが、中盤の山市らがハードワークで相手の攻めを断ち、最終ラインも瀬戸際で踏ん張った。終盤に相手の不意を突くセットプレーで追い付き、PK戦は7人全員が成功する勝負強さを見せた。
桐光学園(神奈川) 1-1 帝京大可児(岐 阜)
(前 0-0|後 1-1)
(PK 7-6)
トリックプレーから流れ
雪の舞うピッチを、歓喜の桐光学園イレブンが駆け抜けていく。帝京大可児との息詰まるPK戦を制し、2015年度大会以来となる3回戦に進出。鈴木勝大監督(44)は「厳しい試合だったが、辛抱強く追い付き、追い越すメンタリティーを見せてくれた」と選手をたたえた。
桐光学園、PK戦制す GK吉田「1本は止めてやろうと」
【帝京大可児―桐光学園】後半、同点ゴールを決め喜ぶ桐光学園・川角(中央)=等々力(花輪 久写す) [写真番号:952267]
【帝京大可児―桐光学園】PK戦で帝京大可児7人目のキックを止める桐光学園のGK吉田=等々力 [写真番号:952268]