「五輪後に移籍する選択肢もあったが、(チームへの)合流が遅れることのデメリットがどれだけあるかが一番大きかった」。育成組織からプレーした川崎を離れ、東京五輪前にドイツへの移籍を決めたU─24(24歳以下)日本代表の田中は7日、決断の理由をこう語った。
夏から秋にかけて開幕を迎える欧州リーグ。すでに多くのチームが始動しており、「五輪でオファーが来るか、イエスとは誰も言えない」との不安もあった。小学3年から川崎一筋で移籍自体が初めて。不慣れな環境や言葉の壁もある中で、一日でも早く新チームに順応して自らの成長につなげたい考えだ。