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「金の難しさ痛感」 柔道52キロ級・中村選手が「銅」

その他スポーツ | 神奈川新聞 | 2016年8月9日(火) 02:00

女子52キロ級で獲得した銅メダルを手に笑顔の中村美里=リオデジャネイロ(共同)
女子52キロ級で獲得した銅メダルを手に笑顔の中村美里=リオデジャネイロ(共同)

 3度目の挑戦でも頂点にはたどり着けなかった。リオデジャネイロ五輪の柔道女子52キロ級で、相原中出身の中村美里選手(27)=三井住友海上=は2008年北京五輪に続く二つ目の銅メダルに終わった。「金メダルを取る難しさを痛感した」。平静を保っていた表情がゆがんだ。

 不覚を取った準決勝。代名詞と称される足技に加え、新たな武器として磨いてきたはずの担ぎ技が決まらない。優勝したケルメンディ(コソボ)の激しい引き手に先手を取られ、指導を取られて敗退した。

 「自分がいい組手になる機会はあんまりなかったけど、そこを生かし切れなかった」。相手のパワーは警戒していたが、一枚上だった。「取り返せる自信はあったけど、相手も必死でなかなか取り返せなかった」

 初出場の北京で銅。2度目の12年ロンドン五輪は初戦で散った。「ずっと追い掛けてきた」という金メダル。その道のりは長く、苦しいものだった。

 ロンドン五輪後の2年間は左膝前十字靱帯(じんたい)の再建手術とそのリハビリのため畳から離れた。「元通りになるとは思っていなかった。ロンドンが終わってすぐはリオを考えていなかったし、この舞台に立てているとは思っていなかった」という。

 だが、振り返ればこの時間が濃密だった。他競技の選手とリハビリを共にし、柔道以外のスポーツを観戦する機会も増えた。「いろんな経験をして、いろんな人に会って幅が広がった。4年間やってきて良かったとは思う」

 離れてみて改めて柔道、そして金メダルへの思いは強くなった。15年の世界選手権で優勝。元通りどころか以前より心身ともに強くなった実感もあった。だからこそ、周囲への感謝の思いがそのまま無念さとして涙腺を刺激する。

 「北京は実力差を感じたけど今回は成長した自分で戦って勝てなかったのが悔しい」。描いた未来は訪れなかった。それでも、進んだ3位決定戦はゴールデンスコア方式の延長戦の末に得意の足技で有効を奪って銅メダルを死守した。「支えてくれたいろんな人の思いを集めて勝ち取った銅メダル」。その輝きが失われることはない。

 中村 美里(なかむら・みさと、三井住友海上=柔道女子52キロ級)08年北京五輪銅メダル。12年ロンドン五輪は初戦敗退。世界選手権は09、11、15年優勝。全日本選抜体重別選手権優勝6度。得意は小外刈り、寝技。東京・渋谷教育渋谷高出、157センチ。27歳。東京都出身。

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