9月7日開幕のリオデジャネイロ・パラリンピック競技大会に出場する川崎市ゆかりの3選手が5日、市役所の福田紀彦市長を訪問し、1カ月後に迫った大舞台での活躍を誓った。
訪れたのは水泳の成田真由美(45)=多摩区、射撃の瀬賀亜希子(50)=麻生区、ウィルチェアーラグビーの山口貴久(34)=中原区=の3選手。
成田選手はアトランタ大会以降の4大会連続で出場し、15個の金メダル獲得という偉業を遂げたパラリンピック界のパイオニア。北京大会後、競技から離れていたが、昨年4月に7年ぶりに復帰した。「2020東京大会が決まったことで選手に戻りたい気持ちが生まれた」といい、「苦しい練習はしてきたので気持ちで負けたくない。悔いのない泳ぎをして日本新記録で帰ってくる」と語った。
3度目の出場となる瀬賀選手は「私は関節リウマチなので練習はやり過ぎず、適度に行うのが難しい」と話す一方、「いままでの練習を確実に実行できるよう、弱い自分に負けないよう強い心で一発一発撃ち終えたい」と力を込めた。
山口選手は車いす同士でぶつかりあう激しい競技「ウィルチェアーラグビー」で13年以降は日本代表。初出場に際し「世界ランク3位でメダルも狙える位置にいる。必ずメダルを取って帰ります」と抱負を述べた。