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頭脳派アーチャー・大井一輝
神奈川からリオへ、世界を射抜け(下) さらに進化し決戦へ

その他スポーツ | 神奈川新聞 | 2016年6月2日(木) 09:38

競技の魅力も引き上げたいという大井
競技の魅力も引き上げたいという大井

競技の魅力も引き上げたいという大井
競技の魅力も引き上げたいという大井

 大学2年で迎えた2015年10月、アーチェリーの全日本ターゲット選手権から大井一輝(20)=慶大=の歩みは加速した。

 この大会で3位に入ると、11月のナショナルチーム選考会では4位に食い込んで代表入り。年が明けた2月の全日本室内選手権では、12年のロンドン五輪銀メダリスト、日本の第一人者の古川高晴(近大職)を破って初優勝を飾った。

 15年7、8月にデンマークで行われた世界選手権で出場枠を逃した団体の五輪出場は、今やその腕に懸かっている。

理想を求め


 次世代のホープと目されるまでになった原動力は、自らと向き合い研鑽(けんさん)を重ねた末につかんだフォームの安定性にある。

 「チェックポイントを三つ決めている。それができたら9点か10点には入る」。弓を持つ手、矢を掛ける指、体の軸-。「1試合72射のうち、どうしてもぶれはある。だからこそフォーム全てに気を使うのではなく、優先事項を絞っている。それができていれば黄色(8点以上の円内)には入る」と自信を見せる。

 10日から始まる五輪最終予選を兼ねたワールドカップの出場選手を決める3月の選考会では新たに時間に縛りを設けた。およそ25秒のリズムで射ることを心掛け「フォームが一定にできれば苦労はないが、なかなかそうはいかないので、別なアプローチとして時間の一定性を保とうと試みた」と言う。

 結果は5402点で圧勝。最終予選のメンバーに名を連ねたが本人は首を傾げた。「通用しないときにどう対処するかはまだできていない。それができたときに全てが10点に入る」。そして、こう付け加える。「理想は実現しない。でも近づくことはできる」

「金」の価値


 「今まで何回もナショナルチームに入って来た人と近く接するのは他人には得られない経験だし、考えも変わる」。日本代表に入り、古川らとの交流を重ねることで刺激をもらっている。

 「点数を出すというのもあるけど、何よりも他の選手の見本にならないといけない」。その言葉には「ノリ」で競技に臨んでいた高校時代の軽さはない。

 決戦が近づく。「アーチェリーは一般的にはマイナーと言われがちだけど、サッカーや野球の金メダルと価値が違うわけじゃない。一アスリートとして堂々と臨みたい」。いまだ進化の途上にある20歳は自らの技術とともに日本のアーチェリー界も引き上げていく。

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