
リオデジャネイロ五輪日本代表が勢ぞろいした競泳のジャパン・オープンは20日、東京辰巳国際水泳場で開幕し、神奈川勢は女子200メートル自由形で、いずれも日本代表の五十嵐千尋(日大藤沢高-日体大)が1分57秒97で優勝、青木智美(神奈川総合高-法大、アリーナつきみのSC)が1分59秒49で3位に入った。同じく日本代表で、男子100メートル背泳ぎB決勝(10-17位レース)に回った田奈中出身の藤森太将(ミキハウス)は55秒82で2位だった。
自信深め五輪へ弾み
開幕まで80日を切った五輪へ視界良好だ。競泳女子200メートル自由形は五十嵐が2年ぶりに優勝。「昨年よりだいぶタイムも上がっている」と充実感を漂わせた。
前半から積極的にレースを引っ張った。「まだ調子が良くない人が多かったと思うが、私は自信をもって臨めていた」。150メートルのターンでトップに立ち、その差をぐんぐん引き離した。
「できれば56秒台を出したかった」と少し悔しそうだったが、昨夏の世界選手権でマークした1分57秒75の自己ベストへあと一歩。「五輪まで順調にきている」。確かな前進を感じている。
日本選手権では後塵(こうじん)を拝した池江に雪辱し、再び表彰台の中央に立った。ともに挑む800メートルリレーについて「表彰台に立てるようにみんなを引っ張っていける泳ぎがしたい」と五十嵐。失いかけた誇りを取り戻し、リーダーとしての気概もにじみ出る。
2日目には100メートルと400メートルが待つ。つかんだ自信を手応えに、さらに弾みをつける。