中学スポーツの祭典、第48回県中学校総合体育大会(県中学校体育連盟など主催、神奈川新聞社など後援)が27日に開幕し、藤沢市の秋葉台文化体育館で総合開会式が行われた。藤沢市や平塚市などの湘南ブロックを中心とした各会場で、県内8ブロック20地区の予選を勝ち上がった約1万6千人が16競技に熱戦を繰り広げる。
開会式には出場校の主将ら約1600人が参加。開催地代表として、鵠沼3年の臼井友哉君が「湘南の地、藤沢にようこそ。力を存分に発揮し悔いるプレーがないように応援しています」と歓迎の言葉を述べた。
村岡のサッカー部の古川東生(とうい)主将、明治のバレーボール部の矢尾板秋帆主将(ともに3年)が「最後まで諦めず全力プレーすることを誓います」と選手宣誓。県中体連の青島純夫会長(中井校長)は「感謝の気持ちを持って素晴らしい思い出をつくってほしい」と激励した。
大会は8月2日まで14競技を行い、水泳競技は同月18、19日にさがみはらグリーンプールで、陸上競技は10月4日に三ツ沢公園陸上競技場で、駅伝は11月8日に横浜八景島・海の公園周回コースでそれぞれ行われる。
◇両主将が堂々宣誓 明治の矢尾板と村岡の古川
選手宣誓は古川、矢尾板の両キャプテンが堂々と務めた。古川主将は「青い海と歴史あるここ湘南の地で」と始め、矢尾板主将は「練習で培った業と力を十分に発揮し」と続けて交互に声を響かせた。そして「最後まで諦めず全力でプレーすることを誓います」と締めくくった。
体育館にハキハキとした声を響かせたが、2人の感想は「一緒に言うところがバラバラだった」と苦笑いで顔を見合わせた。
古川主将はサッカー部をまとめる。湘南ブロック大会で優勝した喜びの中で、選手宣誓を担当することを知らされた。自宅とリハーサルを合わせて練習できたのは計3日間。「選手宣誓は初めてで緊張したが、達成感がある」と笑顔を浮かべた。競技では「全国大会出場を目指す」と力を込めた。
矢尾板主将はバレーボール部を引っ張る。春の県大会を制して、選手宣誓をすることは早めに決まっていたが、言葉を知らされたのは直前。小学校の県大会以来の大役だったが、「規模が違うので(会場の)迫力があった。楽しくできた」とこちらも笑顔。競技では「2冠達成を狙う」と今大会でも頂点を見据えていた。
【神奈川新聞】