全日本実業団対抗駅伝は1日、前橋市の群馬県庁前を発着点とする7区間、100キロに37チームが参加して行われ、旭化成が4時間52分18秒で2連覇を果たし、歴代最多の優勝回数を23に伸ばした。初優勝を目指したホンダが2分12秒差で2位となり、昨年2位で2大会ぶりの頂点を狙ったトヨタ自動車は3位。4位はトヨタ自動車九州、5位は富士通だった。
旭化成は創部以来初の外国人選手、ケニア出身のアブラハム・キプヤティチが2区でトップに立つと、3区の市田孝が区間1位の走りで2位との差を広げた。4区でホンダの設楽悠太にタイム差なしまで迫られたが、5区の村山謙太と6区の市田宏がともに区間賞を奪って再び抜け出した。
2区苦戦も盛り返す
目標としていた過去最高(21位)以上には届かなかったものの、意地を見せた。プレス工業は序盤の出遅れを挽回し23位。上岡宏次ヘッドコーチ(40)は「2区で苦戦したが、3区以降盛り返した。地力は付いた」と総括した。
1区で期待の池田がトップと26秒差の18位でしのぐも、外国人選手が居並ぶ2区で引き離された。大谷が区間36位となり35位に。ただ、そのままでは終わらなかった。
3、4区でじわりと浮上すると、5区今村が区間12位の好走。さらに6区の4年目、大西は区間9位。アンカーを任せたルーキー稲毛も最終盤に順位を落としたものの及第点の走りだった。
同コーチは「来年につながる手応えがあった。選手層を厚くしたい」と収穫を口にして、再スタートを誓った。