
3年ぶりのシード権だけではなく、総合5位以内を目標に掲げる神奈川大。絶対的エースは不在だが、大後栄治監督(55)は「小さいながらもきらきら輝く粒になりつつある」と個性派ぞろいのチームを磨き上げてきた。
年々高速化が進むレースでは序盤の出遅れが致命傷となるだけに、1区が濃厚な4年荻野に期待がかかる。1万メートルの自己ベストはチームトップの28分39秒30で、「自分がしっかりといい流れをつくって、9人につなげたい」と意気込む。過去2大会は主力選手の直前のけがなどもあって、総合13、16位と低迷。指揮官は「凡事徹底」を掲げ、「準備すべきものを準備すれば勝負できるチャンスは出てくる」と見ている。