ラグビーワールドカップ(W杯)で、小田原で事前キャンプを張ったオーストラリア代表「ワラビーズ」を応援するパブリック・ビューイング(PV)が19日、小田原駅地下街「ハルネ小田原」で行われた。ベスト4入りは果たせなかったが、市民らは死闘を繰り広げた黄色いジャージーに最後まで熱い声援を送った。
対戦相手はラグビーの母国・イングランド。ワラビーズは先制するもトライを重ねられ、前半は9対17でリードを許す展開。後半開始早々にトライを挙げて1点差に迫るも、終盤はフォワード戦で圧倒され16対40で今大会を終えた。
PV会場ではノーサイドの笛とともにため息がもれたが、直後には両チームをたたえる拍手が湧き起こった。平塚市から訪れた渡辺清彦さん(51)は「もう少し接戦になるかと思ったが残念。次の大会でも頑張ってほしい」と話した。
小田原では1次リーグも含めて計3回、ワラビーズを応援するPVが開かれた。すべて立ち見が出るほどの盛況で、地元市民らの“ワラビーズ愛”は一段と深まった。キャンプ誘致から関わってきた市の担当者は「決勝戦まで残ることを期待したが残念。小田原市民は熱くなれて、楽しい思い出ができた。感謝したい」と感慨に浸っていた。