陸上の世界選手権(8月・ブダペスト)の代表選考会を兼ねた日本選手権最終日は4日、大阪市のヤンマースタジアム長居で行われ、東京五輪男子110メートル障害代表で武相高出身の泉谷駿介(23)=住友電工=が自身の持つ日本記録を0秒02更新する13秒04で3連覇を達成した。世界選手権の参加標準記録も突破しており、代表に決まった。
2年前の世界選手権で日本記録を塗り替えた泉谷は今季、5月のセイコー・ゴールデングランプリで自己記録まで100分の1に迫る好記録をマークするなど好調だった。今大会は3日の予選を全体1位で通過していた。
来年夏のパリ五輪代表入りも見据え、世界選手権では日本勢初の決勝進出を目指す。泉谷は「落ち着いてレースをできたことがよかった。世界選手権では準決勝、決勝を戦って12秒台を目指したい」と意気込んだ。(泉 光太郎)
泉谷 駿介(いずみや・しゅんすけ) 住友電工所属。横浜緑が丘中─武相高─順大。2017年に男子八種競技で全国高校総体優勝。順大から110メートル障害に軸足を置き、21年に日本記録を樹立し東京五輪日本代表として出場。昨年は日本選手権2連覇を果たし、世界選手権で準決勝まで進んだ。176センチ、69キロ。23歳。横浜市緑区出身。
男子110障害・泉谷駿介、13秒04の日本新記録でV3
男子110メートル障害決勝 13秒04の日本新で優勝した泉谷駿介=ヤンマースタジアム長居 [写真番号:1162911]
男子110メートル障害で日本新記録を樹立した泉谷=大阪市のヤンマースタジアム長居 [写真番号:1162912]