今夏の東京五輪・パラリンピックでは献身的な活動で大会をサポートしたボランティアが脚光を浴び、海外選手からも称賛された。一方、新型コロナウイルス禍の1年延期を経て準備は滞り、首都圏の無観客実施で人員削減などの影響を受けた。未曽有の祭典は次代にどのような糧を残したのか。

10月下旬。日本スポーツボランティアネットワーク(東京都港区)が主催したオンラインセミナーには、大会に携わった10~80代の約70人が全国から参加した。活動を振り返りながら、「これからのスポーツボランティア」をテーマに意見交換する討論形式で行われた。
セミナーではさまざまな感想が寄せられた。千葉県の女性は「お金の対価はないけれど、アルバイトと比べ、人との出会いや経験がダイレクトに心に入ってきた」と貴重な体験に感じ入った様子。「スポーツで地域貢献したい」「地域で指導するリーダーの育成が必要になる」といった声もあった。目線は既に次のステージへ向けられている。
選手と同姓同名でいじめ
未曽有の五輪 大会ボランティア、感動とともに得たものは
献身的な活動に海外選手からも賛辞が贈られた五輪・パラリンピックの大会ボランティア [写真番号:921309]
五輪セーリング会場の江の島で活動するボランティア [写真番号:921310]