大学日本一を狙う強豪で寮生活を送りながら、東京パラリンピックを目指すスイマーがいる。
横浜市旭区育ちの浜本純矢(東海大3年)。
国内最高峰のジャパンパラ大会で2冠を成すなど実績を残す21歳は、新型コロナウイルス感染拡大による1年延期を「チャンスが来たなという気持ち」と捉える。5月の選考レースへ力を与えるのは、かけがえのない仲間の存在だ。
2020年11月、宮城県で行われた記録会。重視する50メートルバタフライ(運動機能障害S6)でこの日マークしたのは38秒07だった。「後半うまく伸ばせなかった。ベストを出せた入りだったので悔しい」。電光掲示板に険しい視線を送った。
とはいえ、これが今季2度目のレース。勝負と位置付けた1年は新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)された。
プール使えず
【ひとすじ】目標は五輪、仲間の存在が刺激
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50メートルバタフライを泳ぎ、タイムを確認する浜本=2020年11月、宮城県利府町のセントラルスポーツ宮城G21プール [写真番号:466004]
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東京パラリンピック出場へ残り5カ月間でさらなる強化に向かう [写真番号:466005]