全国高校駅伝は20日、京都市のたけびしスタジアム京都発着のコースで行われ、第71回の男子(7区間、42・195キロ)、第32回の女子(5区間、21・0975キロ)はともに世羅(広島)が2015年以来の頂点に立ち、5年ぶりの男女制覇を果たした。男子は2時間1分31秒で歴代最多を更新する10度目、女子は1時間7分13秒で2度目の優勝。男女優勝は昨年の仙台育英(宮城)に続いて2年連続となった。
2校とも初出場となった神奈川代表は、男子・相洋が序盤から苦しい展開を強いられ37位。女子・橘も3区吉田凜と4区井上明南の3年生がそれぞれ順位を上げたが、前半の遅れが響き21位にとどまった。
貴重な財産、次世代へ 女子・橘
脳内に描いてきたイメージと、実際に走って体感した印象の乖離(かいり)。レース後に悔し涙を流した橘のメンバーにとって、それこそが次世代への財産となる。
流れを左右する前半の1区金子、2区小倉が20位前後で耐え、3区の主将吉田、4区井上の3年生で順位を押し上げていくシナリオだった。結果は21位。「順位やタイムを考えず、自分の力を出し切れ」と送り出した田代洋平監督(34)は「それぞれ走りは崩れなかったが、爆発もしなかった」と冷静に評価した。
女子・橘21位、男子・相洋37位 全国高校駅伝
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初舞台は21位に終わった橘。4区井上から5区伊藤にたすきリレー=第4中継所 [写真番号:453012]
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総合37位で苦戦した相洋。4区大野(左)が5区安藤にたすきを託す [写真番号:453013]