
世界最高峰の迫力が日本中を魅了し、代表チームの躍進が国内外を驚かせたラグビーワールドカップ(W杯)日本大会。
ラグビー熱が新型コロナウイルスの感染拡大に水を差されたが、プレーや競技の精神は今なお、次代を担う子どもたちの心をわしづかみにして放さず、大人たちを虜(とりこ)にしている。
20日はW杯開幕から1年─。
“ラグビー日和”の午後だった。6日、深沢多目的スポーツ広場(鎌倉市)。「もっと低く、前へ」「サポートを忘れずに」。豪雨後のグラウンドで鎌倉ラグビースクール(KRS)の中学生が泥にまみれ、楕円(だえん)球を追いかける。
その中に、1年生の鈴木伯さん(12)=横浜市栄区=の姿があった。ラグビー歴2カ月。小学生時代は野球を続けたが、ラグビーに転じた。