
7日に開幕するリオデジャネイロ・パラリンピックを控え、障害者スポーツなどの魅力を伝える「ラポールの祭典2016」が4日、横浜市港北区の障害者スポーツ文化センター「横浜ラポール」で開かれた。車いすの体験や電動車いすサッカーのデモ披露などが行われた。
オープニング式典では地元の市立小机小学校のマーチングバンドの演奏に続き、ラポールを拠点に活動する団体が踊った。そろいの衣装を着てフラダンスを披露した車いす利用者の女子生徒(9)=同市旭区=は「次第に緊張がほぐれ、うまく踊れた」と笑顔を見せた。
メインアリーナではプロバスケットボールチーム「横浜ビー・コルセアーズ」の選手が知的障害者らにパスの投げ方などをアドバイス。電動車いすサッカーのデモンストレーションも行われた。
陸上競技用車いすを体験した男性会社員(34)=同市保土ケ谷区=は「思った以上に腕に負荷がかかった。パラリンピックでも、日本選手に頑張ってもらいたい」と期待を寄せていた。
1988年のソウルパラリンピックに車いすバスケットボール男子の日本代表として出場した伊藤俊之さん(58)=同市緑区=は裏方で奔走。「日本が出場する男子の車いすバスケにも注目してほしい。このようなイベントを通じて、心のバリアフリーが進むことがうれしい」と話していた。
