リオデジャネイロ・パラリンピック陸上女子で入賞した高桑早生選手(24)が14日、湘南学園小学校(藤沢市鵠沼松が岡)で講演した。児童ら約100人に「メダルを取るのが夢。みんなも大きな夢を持って」と語り、2020年東京大会への3大会連続出場を誓った。
高桑選手は小学6年で骨肉腫を発症し、中学1年で左脚の膝から下を切断。「目の前が真っ暗になり、何も考えられなかった」というが、陸上競技との出会いが人生を変えた。
「高校1年生の時、義足ランナーがすごいスピードでトラックを走り抜ける姿を目の当たりにした。とても格好良かった」。4年後、慶応大2年でロンドンパラリンピックに初出場。2種目で7位入賞を果たした。
昨年のリオではメダルに届かなかったが、女子走り幅跳び(切断などT44)で5位に入賞。女子100メートル(同)予選ではアジア最速記録をたたき出した。
アスリートとして挑戦を続ける高桑選手。最後は「夢に届くためには、今日何しようか、1年後どんな自分になっていたいか、とイメージしている。みんなもかなえたい夢、達成したい目標は何かを考えて」と子どもたちにメッセージを送った。