ボウリングの第47回神奈川新聞社優勝旗争奪大会(県ボウリング連盟・神奈川新聞社主催、県公認競技場協議会など後援)は11日、川崎市川崎区の川崎グランドボウルで開幕した。
大会には川崎、横浜、相模、湘南、三浦の5支部と実業団部から、県内のアマチュアトップボウラー193人が出場。初日は3人チーム戦と2人チーム戦を行い、1人3ゲームの合計スコアで競った。3人チーム戦は相模G(佐藤亜優、田中政美、羽ケ崎匠海)が2229で優勝し、2人チーム戦は1375で2チームが並んだが、ゲームローハイの差で実業団A(斎藤祐太、川田光一)が制した。
団体戦は初日を終えて相模が19点で首位、実業団が17点で続いた。
最終日は12日、同会場で6人チーム戦と2日間のトータルスコアの上位者で争う個人戦(オールエベンツ)を一般男子、同女子、シニア男子、同女子の4部門で行う。
圧勝、6人チーム戦へ弾み
3人チーム戦で頂点に立ったのは、若手とベテランの力が合わさった相模G。2位に100ピン差以上をつけての圧勝に、ムードメーカーの高校1年、羽ケ崎は「やってやったぞという感じ。みんなで最後までムードよくできた」と興奮冷めやらぬ様子だった。
けん引したのはチーム最年少15歳の佐藤だ。序盤から圧巻の11連続ストライクで289の好スコアをたたき出すと、2、3ゲームも勢いを持続させ、トータルでは自己ベストの836をマーク。優勝の立役者となった中学3年生は「いつもは僕が足を引っ張っていたので活躍できてうれしい」と喜びに浸った。
これに負けじと羽ケ崎が続き、アベレージで250超え。「2人がイケイケだったので、最後は盛り上げるのに専念した」と58歳の田中もベテランらしいサポートを見せて、スコアを崩さなかった。
練習拠点はそれぞれ別だが、優勝後の記念撮影ではそろっておどけてみせるなど、息はぴったり。ハンディキャップを差し引いたスクラッチ(2169)でも堂々トップの“完全優勝”を果たし、12日に控える6人チーム戦に向けても大きな弾みがついた。
斎藤、川田組が頂点
2人チーム戦は、実業団Aの斎藤、川田組が2年ぶりの頂点に立った。接戦を制し、21歳の斎藤は「ボウリングは何があるか分からない。何とか逃げ切れた」とほっとした表情だった。
斎藤が第1ゲームで264の好スコアをマーク。「ビッグゲームを引きたいと思っていたところで持ってくることができた」と流れをつくり、34歳の川田も後半から調子を上げて3ゲーム目で248をたたき出した。
12日の6人チーム戦に向け、川田は「同じ支部で切磋琢磨(せっさたくま)しているメンバー。最低でも入賞」と目標を定めていた。