J1川崎は25日、ブラジル人FWジュニーニョ(34)と来季の契約を更新せず、今季限りで退団すると発表した。リーグ戦終了後に帰国し、天皇杯全日本選手権には出場しない。ただ、国内外からオファーがあり、現役は続けていく方針だという。
ジュニーニョは、2003年にパルメイラス(ブラジル)から当時J2だった川崎に加入。04年にJ2で最多37得点をマークし、チームのJ1昇格に貢献した。07年には22ゴールでJ1得点王に輝き、昨季まで6季連続でJリーグ優秀選手賞を受賞している。J1通算205試合107得点(歴代7位)を記録し、攻撃的なサッカーの象徴として、“川崎の太陽”の異名をとってきた。ジュニーニョは「サポーターが少ないころからフロンターレの歴史をチームメートとともにつくってきた」と自負する。
しかし、今季はここまで30試合で6ゴールにとどまっている。9月24日のJ1清水戦では、交代の指示に激高し、試合後に無断で帰宅するなど、起用法への不満も見せていた。「今シーズンは難しく、ストレスのあった1年だった。残念ではあるが、たくさんの仲間と9年間、一つのクラブでやってこられたことは幸せに思う」と振り返った。
今後の進路については「日本国内も含め、いくつかオファーが来ている。家族と相談して決めたい」としている。
11月26日にはホーム最終戦となる横浜Mとの神奈川ダービーが控える。ジュニーニョは「勝利をみんなでつかむことが大事。いい形で終わりたい」と話している。川崎は12月6日に退団セレモニーを予定している。
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