J1横浜MはMF小椋が18日のG大阪戦で右肩を負傷。全治約3週間と診断され、24日の仙台戦は欠場することになった。今季フル出場を続けてきた中盤の守備の要を欠く緊急事態に、木村監督は日本代表センターバック栗原の左サイドバック起用という“奇策”をもって乗り切る構えだ。
小椋は、木村監督も常々「守備だけなら日本代表級」と評価するように、今やチームにとって最も欠かせない戦力の一人。ベンチに代わりとなる選手はおらず、左DFとしてレギュラーに定着しつつあった金井をボランチに移し、故障の影響でベンチスタートが続いていた栗原を左DFとして起用する策が濃厚だ。
もともと複数ポジションをこなす金井と違い、センターバックとして日本代表まで上り詰めた栗原にとって、サイドバックはほとんど経験のない不慣れなポジション。それでも「どんな状況でも、自分がどこで出てもやらないといけない。優勝に近づくためには勝たないとダメな試合だから」と決意をもって臨む。
一方で、この奇策が“けがの功名”となる可能性もある。栗原、青山、中沢と180センチ超の日本代表センターバックがそろい踏みし、MF谷口、終盤には193センチのDF金根煥投入もある高さはリーグ屈指。指揮官が「わしがキッカーだったらナンボでも合わせちゃる」とうそぶくセットプレーは、リーグ最少失点の仙台攻略へ大きなポイントになりそうだ。
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