スポーツクライミングで登る高さを競うリードの日本選手権は5日、埼玉県の加須市民体育館で準決勝と決勝が行われ、女子は野口啓代(茨城県連盟)が2大会連続6度目の頂点に立った。8人による決勝で大田理裟(山口県連盟)、13歳の森秋彩(茨城県連盟)と同じ高さだったが、準決勝の順位が上だった野口が優勝となった。1月のボルダリング・ジャパンカップを史上最年少で制した14歳の伊藤ふたば(岩手県協会)は4位。
男子は中野稔(広島県連盟)が初優勝し、ボルダリング世界王者の楢崎智亜(栃木県連盟)が2位だった。土肥圭太(平塚中等)は準決勝で16位に終わり、決勝進出を逃した。
W杯代表へ収穫つかむ
欧州などを転戦して開催されるワールドカップ(W杯)の選考会も兼ねた今大会。代表入りも目指した土肥は上位8人による決勝を逃し「登った後は満足していたけど、あと2手、3手進めればW杯出場も見えていた。目の前に来ていたのに、つかみ損なった感じ」と後悔を口にした。
東京五輪の追加種目に決定してから