苦手のバタフライでトップと0秒25差の3位と出遅れたが、心配無用だった。背泳ぎで2人を抜いて折り返し、得意の平泳ぎで一気に突き放した。ラストのクロールでもリードを広げ、10秒以上差をつけてフィニッシュ。女子400メートル個人メドレーは、7月の県予選を制した内藤帆南(山城)が大会新記録で優勝した。
さあ、勢いに乗って3年連続の全国中学校体育大会(全中)へ―。意気揚々と抱負を語るかと思いきや、内藤は努めて反省点を探した。
「(苦手の)バタフライで自分のペースを乱さないように」。そう言い聞かせて臨んだレースだったが、周囲に釣られてかオーバーペース気味に。「バタフライと背泳ぎで疲れてしまい(得意の)平泳ぎでペースを上げられなかった」。前半はこらえて後半一気に爆発―。イメージ通りの泳ぎをするために、あとわずかな調整が必要だ。
勝負の全中は21日から。「(時間は)残り少ない。一秒でも大切に取り組んで、自信を持って臨めるようにしたい」。不安を抱えたまま本番を迎え、予選落ちした昨年、一昨年の過ちは繰り返さない。「最低でも自己ベスト(58秒90)を更新して決勝に残りたい」。今度こその決意で、3度目の晴れ舞台に臨む。
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