先月28日のリーグ戦終了後、「試したいこと、やっておきたいことがある」と、ナビスコ杯・神戸戦での選手の入れ替えを示唆していた木村監督。3日の紅白戦では、日本代表で不在の栗原に代わりセンターバックに青山が、左DFには波戸に代えて金井が主力組に入った。ともに今季、ここまで出番がない。
清水から新加入の青山は、180センチ超の身長が示す通りの高さに強いセンターバック。日本代表の選出経験もある大器だが、清水時代終盤は前十字靱帯(じんたい)損傷などの大けがにも見舞われた。公式戦出場は、2009年9月以来のことになる。
「久しぶりに出て負けたでは、お話にならない。存在感を示したい」と力を込める青山。チームとしても、昨季は「第3のセンターバック」不在が終盤の失速を招いただけに、木村監督は「(栗原)勇蔵にも刺激を与えんといかん」と台頭を心待ちにする。
一方、左DFでの起用が濃厚な金井にとっても、昨年10月以来の公式戦は特別な一戦になるはずだ。昨年は、自身の無免許運転という不祥事で謹慎処分を受け、下半期を棒に振った。「この時のためにやってきた。生まれ変わった姿を見せたい」と意気込む金井に、指揮官も「球出しのセンスはいいし、経験を積めばもっと良くなる」と期待を込めた。
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