1メートル90をクリアすると、大会記録(1メートル92)を1センチ上回る高さに挑戦。これを難なく一発で成功させた。男子走り高跳びで優勝した佐久間(豊田)にとって、この日は15歳の誕生日。自らを祝う好記録に「いままでで一番うれしい」と手放しで喜んだ。
「跳ぶ前から調子が良かった」という。大会1週間前から「バネをためるため」と、バーを跳ぶ練習はしなかった。この調整が当たったのか、1メートル84まで1回でクリア。途中からは「一人旅」だった。
昨年9月に1メートル88をマークし、一躍注目選手となった。今年1月には各都道府県から男女1人ずつが選ばれる「U―15トップトレーニング」に参加。「刺激になった。自分が全国大会に出場した時に知っている顔があると、緊張しないと思う」と、今後を見据えた発言も飛び出す。
この日マークした1メートル93は、昨年の全国ランキングでは6位に当たる。「これからは、2回失敗してもあきらめない精神力を付けたい。県中学記録(2メートル01)も目指したい」。大ジャンプの自信を胸にさらなる飛躍を目指す。
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