男子ハーフマラソンの初代王者となった柏木(28)=アクアクララ=は、亡き家族への誓いを果たした。
吉田島農林高(現・吉田島総合高)から国士舘大に入学する直前に、自宅の火事で両親と祖父母、姉を亡くした。失意のどん底にあった柏木は、夢見た箱根駅伝出場をあきらめ、大学を退学。しかし、就職を機に5年前から仕事の傍ら練習を再開した。
同大会の10キロ一般で優勝の経験があるが、「子どもや孫に初代チャンピオンなんだぞと言いたくて」と、今回ハーフマラソンに挑戦した。前日は墓前で優勝を誓ったといい、「有言実行できたことがうれしい。このために1年間練習してきたので最高です」と目を潤ませていた。
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