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オーレ!リオ日記 歓喜の熱隅々に

スポーツ | 神奈川新聞 | 2016年8月23日(火) 11:24

 華やかなカーニバルの余韻がいまだ冷めない。17日間にわたる宴はサンバのリズムとともに大団円を迎えた。南米初の五輪は、大会前の懸念を払拭(ふっしょく)するほどダイナミックなものだった。

 全ての国民がこの熱狂に加わっていたかは分からない。五輪会場へのアクセス路線では裕福そうな住民が五輪グッズを手にほほ笑んでいる。その一方で、メトロやバスの席を埋めていた「庶民」の姿は見当たらない。ダウンタウンにはみすぼらしい服を着て伏し目がちに歩く人がいた。

 人種差別がないというこの多民族国家で貧富の差は顕著だ。治安面でも全てが平和裏に終わったわけではない。ただ、そうした現実を乗り越える瞬間を幾度も目の当たりにしたのも事実だ。

 サッカー男子決勝。聖地マラカナンに集った7万8千人の大声援の中、開催国ブラジルが優勝を決めた。ワンプレーに一喜一憂し、悲鳴、そして歓喜に会場は揺れた。

 熱はスタジアムの外にも続いていた。チケットを持たない人が集う商店の軒先。ある者はシュラスコをかじり、ある者はビールを片手に小さなテレビに群がる。そこに貧富の差はなかった。

 その熱量は柔道でも、水球でも、バレーボールでも変わらなかった。陸上競技では自国の選手に限らず、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)の登場にスタンドは地鳴りに包まれた。企図した演出はない。筋書きのないアスリートのドラマが老若男女を一つにするエネルギーを生んでいた。

 スポーツには力がある。今、胸を張って言える。県勢の6個を含め、日本は41のメダルをつかんだ。肌で触れることでしか味わえぬ熱を、東京で、横浜で、そして江の島で知ってほしい。

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