ボサノバの名曲「イパネマの娘」の舞台となったイパネマの街はコパカバーナの近郊にある。小麦色の肌をした美女を歌った世界観同様、流行の発信地としても知られるしゃれた街だけに、道行く女性は洗練されている。
スマートさは外見だけではない。コーヒーショップでは、後ろに並んでいた女性がポルトガル語と英語の通訳を買って出てくれた。満員の地下鉄では、スリを警戒して周りを気にする記者の目の前で、若い女性が老男性に席を譲っていた。気持ちの良い人たちが多い。
19日は、シンクロ・チームの小俣夏乃が3大会ぶりの銅メダル獲得に貢献した。喜びの声をミックスゾーンで取材中、手から滑り落ちた記者のペンを嫌な顔一つ見せずに笑顔で拾ってくれた。“茅ケ崎の娘”は心もまた美しい。